浦和レッズ、執念の勝ち点1

morimoto772005-09-03

主審が柏原丈二という事で、試合前から“荒れた試合になる”予感はあったが、予想通り12枚のイエローカードが乱れ飛ぶ大荒れの試合となった。12枚のうち7枚がレッズへのカードという結果以上に、全般にレッズに不利な判定が目立った。アドバンテージを取ってもらえない事から長谷部が相当イラついていたし、闘莉王も堀之内がPK取られた辺りからイライラが蓄積していた。更には先日の千葉戦からツキが無い。1失点目は堀之内がバランスを崩し鈴木を押したように見られ(たと思うが)PKを与え、2失点目はアレックスミネイロのシュートが坪井の足に当たり、方向が変わったことにより入ってしまった。逆にレッズはチャンスを創るも、最期にボールが転がるのは鹿島の選手の足元だった。前半は全てが悪い方向へ作用し、0−2の折り返しとなった。
後半も攻めるが点が入らない展開。後半15分には闘莉王がイエローを続けて2枚貰い退場。元々は闘莉王に対する相手のファウルだったが、闘莉王が抗議をし1枚目。2枚目はよく判らないが、暴言でも吐いたのかもしれない。とにかく10人で2点差を追いかける苦しい状況となった。残り時間も15分を切り、レッズは追い詰められた。しかし最後まで諦めない姿勢が実を結ぶ。後半32分、田中達也三都主のシュートのこぼれ球をヘッドで押し込んで1点差。そして後半41分、またしても三都主が左サイドをえぐりクロスを上げ、ポンテが合わせて奇跡の同点。最終的に引き分け、勝ち点1を分け合った。G大阪が勝ったため、鹿島にとっては首位陥落となる痛い引き分けとなった。またレッズにとっても勝ち点3が欲しい試合だったが、後半戦へ望みをつなぐ価値ある引き分けとなった。
今日の試合、みんな普段以上に気合が入り、頑張っていた。千葉戦の疲れもあり、中盤での運動量は鹿島に軍配が上がったが、それでも必死でボールを追いかけていた。逆に頑張りすぎて、審判の判定に過剰反応し、冷静さを失った場面もあった。久しぶりに審判に苦しめられた試合となったが、普段はもう少し冷静に対処していたような気がする。特に闘莉王は試合に“勝つ”事を冷静に考えて欲しい。自分が退場した後、残りのメンバーが数的不利を跳ね返し勝ち点1をもぎ取った事の意味を考えて欲しい。審判も人間であり、間違いもするし、レベルも色々だ。ヘボ審判に遭遇し、誤った判定をされても、それを“勝つ”ためにどう活かすか。その辺は昔からレッズの苦手とする部分だったが、最近是正されてきていただけに、今日の闘莉王の退場は非常に残念だ。
次節大分戦以降、追いかける立場のレッズは負けられない試合が続く。G大阪が勝ち、首位との勝ち点差は7。直接対決は11月12日(土)万博記念競技場。これは行くしかないか。