2008総括ドラフト

今シーズンの開幕戦の相手は、横浜Fマリノスだった。昨年まさかのV逸から3ヶ月、エジミウソン梅崎司高原直泰らを補強し、全てのタイトル奪取を目指してのスタートだった。しかしこの試合、あえなく敗戦。続くホーム開幕戦となった名古屋グランパス戦も都築のエンゼルパス等もあり0-2完敗で、オジェックは解任。理由は選手との不和。これは昨年から判っていたことで、藤口社長はワシントンを捨ててまで、オジェックを選んだはず。それが、たった2戦での解雇となり、何のためにワシントンを放出したのか、今思えばもったいない話。その後、監督を引き継いだエンゲルスは気の毒だった。オジェック流の補強を施したチームでエンゲルス流サッカーを構築していかなければならなかった。それでもエンゲルス闘莉王ボランチ起用や3トップ等攻撃的な布陣で快進撃を続け、一時は首位に立った。しかし、万博でガンバ大阪に大敗し、この頃から守備の崩壊が始まる。サイドで数的不利を作られ、都築のスーパーセーブを見る機会が増えた。その内に段々勝てなくなり、監督不信からチームが崩壊を始め、今日の大敗は将に今年を象徴するような内容だった。エジミウソンが出場停止、達也と高原が怪我で欠場の状況でも永井雄一郎はベンチを温め、代わりに高崎が出場。得点力不足はここに極まった。守備陣は前線との連携が悪く、サイドから何度も決定機を作られ、大量失点。本当に酷い内容だった。ただ、今日の試合は勝ち負けじゃなかったな。消化試合というのもあるけど、それよりも今日は赤いユニフォームを着た岡野雅行の最後の勇姿を見れたこと、そして最後の藤口社長挨拶にブーイングを送って来季へハッパを掛けたこと、また岡野の面白い挨拶、内舘秀樹の感極まった挨拶、エンゲルス監督の申し訳なさそうな挨拶を聞いて、サポーターは今季は水に流し、来季へ気持ちを切り替えた。

2008年優勝は宿敵鹿島アントラーズが2連覇、札幌と東京VがJ2降格決定、名門ジュビロ磐田が16位で入れ替え戦に回った。J2では広島、山形がJ1昇格を決め、仙台が久し振りのJ1を懸け、磐田と入れ替え戦を戦う。浦和レッズは結局7位。来季はACLも無く、将に0からの出発。自分達は「弱い」をしっかり認識し、新しい監督の元、変なプライドは捨て、謙虚に学び、新しいレッズのサッカーを構築していって欲しいね。優勝はその先にしか無いことは、今季が証明してるからね。

最後に、岡野選手、内舘選手、エンゲルス監督、長い間浦和レッズのためにありがとう。3人とも今後の予定は未定だが、ご健康とご活躍を祈念します。そして、またいつか、レッズに戻ってきてください。
岡野が浦和「卒業」野人コールに涙