ウルトラマン

妻は子供の頃からウルトラマンが好きらしい。ウルトラセブンウルトラマンタロウゾフィーら人形でおままごとをしていたと言うのだから、随分と変わった子供には違いない。さすがの俺もウルトラマンはリアルタイムではないが、妻は尚更で、ウルトラマン80(エイティ)が精々だろう。そんな妻が「息子に見せる」という口実でウルトラマン第一巻を借りてきた。俺も再放送で見た記憶はあるものの、大人になってから見るのは初めてだ。改めて見るウルトラマンは怪獣の作りや科特隊の飛行機もとてもチャチく見える。隊員が乗る車は白ナンバーが付いたアメ車だし、科特隊の基地ではテープレコーダーが出てくる始末。この辺は時代を感じる。また驚いたのは、平気で原爆やら核ミサイルなどという単語が飛び出し、しかも日本の地球防衛軍保有しているのだ。この頃の時代背景は解らないが、丁度日米安保闘争が盛んだった頃に違いないが、あまり非核とか声高に叫ばれていない時代だったのかもね。
それでも今まで怪獣映画しか見れなかった子供達にとっては物凄いカルチャーショックだったに違いない。東野圭吾の小説には、その辺が実に分かり易く解説してある。イデ隊員などは、小説を事前に読んでいたので、そのマヌケ振りを注目しながら楽しめたし、バルタン星人の宇宙忍者振りも楽しめた。息子は途中で寝てしまったが、意外に楽しそうに見ていた。やっぱりウルトラマンは時代を超えたヒーローだったね。

ウルトラマン Vol.1 [DVD]

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余談だが、解説は石坂浩二だった。この人も幅広いね。