浦和レッズ、ACL優勝!セパハン相手に2-0完勝!

2007年11月14日、浦和レッズ埼玉スタジアム2002で開催されたACL決勝第2戦、セパハンとの決勝戦に、永井雄一郎阿部勇樹のゴールで2-0で勝利し、見事にACL初優勝を果たした。おめでとう、浦和レッズ、おめでとう、オジェック監督、おめでとう、レッズの選手のみなさん、おめでとう、レッズサポ他関係者のみなさん。やってくれましたね。最後に、地上波で生放送してくれたテレビ朝日に、ありがとう。
今日の選手入場の際、アッパーまで満員のバックスタンドに大きな白い星が現れた。そしてメインスタンド、両ゴール裏には紅白のストライプが現れ、選手を鼓舞した。スタジアムは満員。今日の試合にかけるレッズサポの想いがビンビン伝わってくる。いつも以上の声援の中、試合開始のホイッスルが鳴る。サポーターの声援が利いたのか、レッズは最近のレッズらしからぬ積極的な試合の入りを見せ、序盤からセパハンを圧倒。前半6分、相手ゴールキーパーの好セーブに阻まれはしたが、ポンテのフリーキックから闘莉王のヘッドがゴールマウスを捕らえた。その後も中盤の争いにはことごとく勝利し、試合を優位に進める。また、今日は兎に角ワシントンと永井雄一郎にボールがよく収まる。1点リードした事もあるが、前線でのタメが作れるので、全般に落ち着いた試合展開となっている。途中ナビドキアを中心としたセパハンに攻め込まれる場面もあったが、迫力満点のレッズサポを背に浦和の最終ラインがセパハンの攻撃を撥ね退ける。そして迎えた前半21分、永井雄一郎の先制ゴールが生まれる。ポンテのスルーパスが相手選手の足に当たりコースが変わった所、永井がフリーで待ち構え、思いっ切り右足を振り抜くと、ボールは相手ゴールキーパーの手をかすめ、ゴールネットを揺らした。次の瞬間、埼スタの真っ赤なスタンドが揺れた気がした。永井雄一郎と言う男、普段はあまり仕事をしないが、ここ一番という時によく仕事をする。今日も田中達也の先発が大方の予想だったが、オジェックは何を思ってか永井を起用した。田中達也の怪我がフル出場出来ないほどのものなのか、それとも永井に信頼を寄せてのことか?とにかく今日の永井雄一郎はいつもの永井雄一郎とは違ってたね。本気出すと、こんなもん?
そして後半、11分には相手ペナルティエリア内で長谷部誠が倒され、あわやPKという場面があったが、ここは逆にシミュレーションを取られPKならず。しかし、その後も試合の主導権を握るレッズは優位に試合を展開し、そして後半26分、この頃になると2点目を取りに前線に上がり始めた闘莉王が左サイドでパスを受け、ゴール前に待ち構えるワシントンへ精度の高いクロスを上げ、体制の整わないワシントンはポストプレーで永井の前にボールを落とし、永井派思い切ってシュート。キーパーが弾いた所へ、ACLで優勝するために浦和レッズへ移籍してきた阿部勇樹がヘッドで決めて、貴重な、貴重な2点目をゲット。ヘディング自体難しいものではなかったが、右サイドを務める阿部勇樹があそこに居る事が凄い事だった。それにしても、この2点目は決定的な2点目だった。もちろん1点返されると、次の1点は敗北に追い込まれる2点目のアウェイゴールとなるだけに、それ程の余裕は選手もサポーターも感じていなかったと思う。実際、後半30分位から、足が止まったという表現は正確ではないが、疲労からか、あと一歩が及ばない。32分には、オフサイドにはなったが、カリミに裏を抜けられ、ゴールネットを揺らされた。あわや1点差というシーンだった。この後、オジェックは動き、ポンテに代えて内館を投入。テレビでは川添孝一が『ポンテ代えますかぁ』と残念そうな解説をしていたが、ポンテの疲労、2点のリードを考えると、この交代は妥当だったと思う。この後、兎に角点を取らないと勝てないセパハンは、ナビドキアを中心に諦めずに攻め続け、レッズディフェンス陣が必死に守るという我慢の時間が続く。37分にはナビドキアのフリーのシュートあり、裏を抜けるカリミに入るボールを坪井慶介が寸前の所でカットするなど、危うい場面は幾つかは見られた。この辺は、さすがに決勝へ駒を進めたチーム。セパハンの攻めは速く、攻撃には迫力があった。しかし、最後まで浦和レッズセパハンにゴールを許さず、そして迎えた後半ロスタイム3分、試合終了のホイッスルが鳴り響き、その瞬間、浦和レッズACL初優勝を決めた。最後ロスタイム、ワシントンに代えて岡野雅行投入は少しヒヤッとしたが、ワシントンも快く交代を受け容れてくれてホッとした。岡野も最後ピッチに立てて良かったね。

最後、鈴木啓太が優勝トロフィーを掲げるシーン、おいしい役を取られて、キャプテン山田暢久は悔しかっただろうね。でも、何となく近い将来の姿を見たような、そんな気がしたのは俺だけ?