長髪を靡かせながら走る姿から野人と呼ばれ、人間離れした足の速さだけで日本代表に選ばれた男、岡野雅行。ジョホールバルでは何度も決定機を外しながら、中田英寿が痺れを切らして放ったシュートのこぼれ球を漸く押し込んで、日本を初めてのワールドカップへ導いてくれた。そんなジョホールバルの奇跡から11年。さすがに往年の快速はなりを潜め、人並みの速さにはなったが、代わりにあの頃には無かった技術を身に付け、ポジションはMFに下げながらも、今でも何か期待させてくれる。浦和レッズから居なくなるのは寂しいが、というか他クラブのユニを着た岡野の姿を見るのは寂しいが、悔いの無いよう頑張ってほしい。今までレッズのために頑張ってくれてありがとう。ご苦労様でした。まだ1試合あるけど。
また、ウッチーこと内舘秀樹も来季は戦力外。マンU戦で放った無回転シュートは今でも記憶に新しい。守備の人ではあるが、鈴木啓太なんかよりはよっぽど精度良いシュートを放つ。守備ではスピードには難があるが、堅実なプレーを見せてくれる。長い間、頑張ってくれてありがとう。
二人とも今季出場機会が無いのはとても残念だが、世代交代の波には抗えない。チームは生き物。寂しいが、新陳代謝は必要。いつかまた、コーチか監督としてレッズに帰ってきてください。
