天皇杯連覇、ブッフバルト監督有終の美

前半からずっとガンバペース。マグノアウベスが細貝を交わして放ったシュート等、ガンバ大阪は決定機が数多くあり、あとはゴールを決めるだけという状態が前半から後半の30分過ぎまでずっと続いた。決定機すらなかなか創れない浦和レッズ、流れを変えたのは選手交代。特に岡野の投入は功を奏した。攻撃は最大の防御と言わんばかりに、岡野はみんなの押し上げを要求し、自身も執念のクロスで永井雄一郎の決勝ゴールを呼び込んだ。
内容では完全に負けた試合。しかし、ワシントン、闘莉王三都主ら主力を欠き、田中達也坪井慶介も怪我で離脱している中、残された選手はよく頑張った。身体を張った懸命の守備と都築のスーパーセーブで最後までゴールを許さなかった守備陣の勝利とも言えるし、また、左足首を痛めながらグラウンドを離れようとしなかった小野伸二、それからブッフバルト監督の最終試合を勝利で飾りたいという選手達の執念の勝利とも言えるか。これで浦和レッズ天皇杯連覇、そして今期2006年シーズンではリーグ優勝に続き2冠を達成。今年は遂にアジアへの挑戦が始まる。しかしながら今日の内容ではACLどころか、リーグ戦でも苦戦を強いられるに違いない。来期へ向け、心配の残る内容ではあったが、今日はブッフバルト監督の3年間の功績を讃え、感謝し、また退任を惜しみ、再会を祈りつつ、優勝を祝福したい。来期へ向け、オジェックとフロントに期待しつつ。
ブッフバルト監督、3年間本当にありがとうございました。またいつの日か、浦和レッズに戻って来る日を祈っています。