スキー騒動

今日は家族4人で雪山にやって来た。結局ノーマルタイヤのまま車で来てしまったが、途中雪もなく、全く問題なかった。でも帰りは早めの方が良いかな。
問題はスキー場に着いてから。当初妻と息子をスクールに入れる予定が、余りに小さいスキー場のためスクールなど無く「息子はそりかな?」と提案したのだが「僕もスキーやりたい」と言うので、息子のスキーもレンタル。息子が「早く行こうよ」と急かすので、早速息子を連れてリフトに乗ったが、さすがに6際の初心者では全く滑れない。俺も人に教えるのは大の苦手なので、身体を支えたり手助けはするのだが、息子は全く上達の気配がない。途中泣きそうな顔をするので、スキー板を外し、歩いて降りてきた。
もうスキーは懲り懲りという感じだったが、平らなところで歩く練習をすると、ある程度上手に歩けるようになり、すっかり上機嫌になり「僕、滑れるよ」と自信を着けたみたい。
一方の妻。本来なら俺が付いてあげないといけないが、息子は何処かに遊びに行ってしまい、爆睡中の娘を置いて行けないので「一人で行ける?」と訊くと「頑張るよ」と力強い返事が帰ってきたので、「行ってらっしゃい」と見送った。暫くして息子が帰ってきたので娘を預け、妻の救出に向かった。電話して「大丈夫か?」と訊くと「大丈夫じゃない」と泣きそうな声。急いでリフトに乗って妻の元に向かった。妻はリフトを降りた10mくらい下で、尻餅着いたような格好で、笑顔で迎えてくれた。何でも、尻餅付いてそのままずるずる滑ってしまい、周りのスノーボーダーに「ハハハ、俺も尻で下まで滑ろうかな」と笑われ、悔しさと絶望で泣いてしまったらしい。俺は妻の無事を確認すると、今度は置き去りにした息子と娘が心配になり、先に降りた。息子は母のピンチなど全く無関係という感じで「パパお腹すいた」と言うので、うどんを買ってきて、再び妻の元へ。今度は少し遠回りして妻の元へ向かったが、妻に追い付いたのは、丁度下山したところ。「もうスキーは懲り懲り」と言うかと思いきや「私、もう一回行ってくる」。どうやら俺が妻を置き去りにした後、親
切な人が、立ち上がり方や滑り方等、基本的なことを教えてくれて、少し滑れるようになったのと、さっきのボーダーを見返したい執念かららしい。其にしても、初心者でこれだけ滑れるんだから、大したものだ。
俺は酷く疲れたが、まあまた来たいね。スキー。