浦和レッズ、PK戦を制し、ACL決勝へ進出!

テレビのスイッチを入れたら、サポーターがタオマフを掲げて歌っていた。一瞬勝ったのか負けたのか判らなかったが、画面右上には浦和アジア制覇へ劇的勝利の文字。『やった』『やった、勝った』思わず心の中で雄叫びを上げた。既にベッドで夢の中の妻の所へ駆け寄り、レッズの勝利を伝えた。
それにしても今日の試合、本当に厳しい試合だった。先日のジェフ千葉戦では浦和レッズの強さを改めて実感した試合だったが、今日は改めて城南一和の強さを実感した試合だった。先ずは前半20分、浦和はワシントンの素晴らしいトラップからのシュートがゴール左のサイドネットを揺らし先制。幸先良いスタートを切った。しかし、このまま終われるほど城南一和は甘くなかった。正確なパス回しとイタマルらの個人技で次々とチャンスを創る。後半に入り、中盤は完全に支配され、こぼれ球はことごとく城南に拾われる。何でもないパス回しから、するするっとサイドを上がられ、中央には確実に選手が待ち受ける。1失点目は後半10分、レッズのコーナーキックからカウンターを食らい、ペナルティエリア内であの坪井慶介がイタマルに振り切られ、中央へパスを出され、平川忠亮を通り抜けたボールはチェ ソングッに決められた。そして後半23分、2点目も坪井と闘莉王が重なった部分もあったが、イタマルに強烈なシュートを撃たれ、都築龍太が弾いた所にキム ドンヒョンが飛び込み、闘莉王に競り勝ってゴールを決められ、1-2と逆転された。この時ばかりは少し落胆した。しかし、この後レッズも粘りを見せる。後半27分、ポンテのフリーキック阿部勇樹が中央にパスを出し、長谷部誠が冷静に決めた。これで2-2の同点に追い付いた。第1戦と合わせても4-4の同点、アウェイゴールでも2-2の同点と、完全に並んだ。ここからが本当の勝負。レッズとしては残り時間で3点目を奪い、90分で決着をつけたかったし、つけるチャンスも何度かあったが、決めきれず。…啓太ぁ〜っ!鈴木啓太らしい豪快な宇宙旅行が2度程見られた。千葉戦で無人ゴールマウスにフリーで蹴って決められなかったシーンが思い出される。まあ、この辺はお約束で、レッズサポとしては想定の範囲。しかし、シュートチャンスがありながらワシントンにパスを出しカットされるという消極的なプレーが田中達也、そしてポンテにも見られたのは残念だった。また途中交代の永井雄一郎に必死さというか、我武者羅さが見られなかったのは残念だった。そして後半終了間際、闘莉王が左太腿裏を負傷。これは別の意味で残念だった。肉離れっぽい感じで、この後のリーグ戦が一瞬心配になったが、今は考えるべき時ではない。交代で入った堀之内聖は見事に闘莉王の穴を埋め、というよりは堀之内の個性を発揮していた。そしてレッズは得点を奪えず、しかし失点もせず、延長前後半を終え、最後PK戦に突入。ここからは録画になるが、浦和レッズはポンテ、ワシントン、阿部勇樹永井雄一郎平川忠亮が全て決め、都築龍太が1本止めての5-3で、この苦しい試合に勝利した。
それにしても、今日の埼スタ、何であんなに滑る訳?しかもレッズの選手ばかり。あと城南の14番、キム サンシク、内館秀樹にそっくりだったね。